『世界平和は一家団欒のあとに』


電撃小説大賞「金賞」受賞作のひとつ


私の評価を一言で言うなら「アイデア賞」
この設定でこの話の展開は面白い


ただ、今回ばかりは
「カバー折り返しのあらすじがジャマくさい」


面白いのは間違いないのだが、
なんかこうシックリ来ない
あとがきの浮つき加減も微妙なライン


以下少しネタばれ


最後まで姿を見せなかった父親や、
意味深に出て来た割に通りすがりキャラだった長女
これらの立ち位置が不明、
(特に長女は要らない?)


主人公らの悩みの根本に位置する論理展開がイマイチ納得いかないかな?


続きを作る余地はたくさんあるが、
下手すると今作の評価を落とす事になりかねないので、
別の話が良いと思う
わざわざ『神様家族』と比較対象にしてしまったらもったいない。


世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)

世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)