またNHKか!
「かぐや」の撮影したハイビジョン映像が世間を驚かせたのは記憶に新しいのだが、
危惧していたとおりやはりNHKが懐の狭さを見せた
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/matsuura/space/071122_nhk/index.html
宇宙好きには有名な話で、
「NHKに協力依頼すると技術的にはすばらしい機器を提供するが、せっかくのすばらしい映像でもお蔵入りして自由に使えなくなる」
のだ。
これはNHKが技術協力の引き替えに著作権に口を挟むからだ。
カメラその物の技術は確かにすごいが、正直割に合わない取引である。
たとえば、
オリンピック等で、SONYやパナソニックがカメラや放送機材を提供したからと言って、
映像の著作権に口を挟むなんて事はあり得ない話だ。
なのにコレがNHKだとまかり通る不思議な理屈。
これで痛い目にあったのが国立科学未来館だ。
科学を広く知らしめるために作られた施設で、日本が撮影したすばらしい映像の数々を公開するつもりが、
NHKが法外な使用料を請求したために、宇宙関係の映像の大半がNASAが「無料で」提供する物に差し替えられた。
初代館長になった毛利さんや、当時の科学技術庁などがかなりやり合ったと聞くが、駄目だったらしい。*1
これらの経験が有るからには映像機器のメーカーと直接取引してNHK外しをしても良さそうな物だが、
JAXAもやはりお役所仕事なのか、はたまたSONYやパナソニックに介入の機会を与えたくない会社*2が有るのか、
一向に見直さないまま今回の事態になったわけだ。
本来、「国民のために業務をし、そのために国民からお金を集めているから、商売をしてはいけない」と
法律で決められているNHKが、
「著作権ビジネス」で国の利益を損なう事の意味を、
そろそろ真剣に考え直すべきではないのかな?
これだけでは面白くないので、
JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語|映像|「祈り」−小惑星探査「はやぶさ」ミッションの全貌−
これを置いておく。
PS.今回の記事はスラドの記事を元にしてます。