ラジオスターの敗北


バグルスが『ラジオスターの悲劇』を唄ってから30年弱
そのMTVショックや、
ウォークマン*1に始まる
「好きな曲を持ち歩く」ライフスタイルの一般化*2
これらの問題をやり過ごし、
いまだに「音楽の伝道者」然としていたラジオに、
強敵が現れた


「動画を見る事を前提とした歌」だ


注意! コメント消し&2回続けての視聴を強く推奨


D


ひろゆき*3ブログに在ったので知ったのだが、
本当に「動画で見ることが前提」で、
コレをラジオで流しても意味が通らないだろう。



以下ネタばれにつき、
先に上記の動画を見て下さい


使われているのは、ミステリーやトリックアートではお馴染みの
「視点(視線)誘導による錯誤」だ。


ラジオでも先にネタばらししてから曲を流せば、
リスナーに意味が通るかもしれないが、
ミステリー小説を紹介する時にトリックをばらすのと同じ位に無粋である。
結局1回曲を流して、説明を挟んでもう一度流すしか無いだろう。*4
まさに「ラジオ(スター)の敗北」である
まぁ、現時点では数がある訳でもなし*5、無視できないヒット曲でもないし、
見なかった事にすれば良いのだが…




蛇足を承知で更に言えば、


ネットのユビキタス化が進めば、
ラジオはネットラジオに駆逐されるだろう、
音質*6と受信エリアの問題*7はついて回るが、
それは大した問題ではない(各脚注参照)
ネットラジオならば、その場で必要に応じて画像や動画を併用出来るし、
曲やお店、商品の紹介したら、
リアルタイムに電話番号やアドレスなどの情報を流せるし、
当然ショッピングにも繋がる。
更に情報はある程度ストック出来る仕掛けにしておけば、
「さっきラジオで言っていた商品は何だっけ?」「タイミング逃して商品名聞きそびれたけど…」みたいな問い合わせも問題なし。
リアルタイムにリスナー数が分かるのは…両刃の剣か(笑)


常時万を超える数の同時接続を処理しようと思えば、それなりの設備*8が要るが、
現行の放送の為の電波設備に比べれば安くあがる


おかしいな?なんで今商業化してないんだ?
あぁ利権か(苦笑)



*1:もちろんソニーの商品。但しオーストラリアでは一般名詞化してるのでソニーの商標権は消滅との判決が…

*2:著作権問題と絡んで誤解されがちだが、mp3以前に変化は始まっていた

*3:言わずと知れた2ちゃんねる主催

*4:余談だがこの場合著作権料は2倍なのだろうか?

*5:ラーメンズの『ギリギリジンジンジン』(竹馬を爪弾きながら唄うので歌詞に竹馬が出て来る)等も画像が有ると無いとでは印象が変わる曲かな?

*6:使用可能な帯域に合わせたバリアブルな圧縮技術が必要になるが、現行技術の延長上にある

*7:ユビキタス化が進む」の時代設定をどこにするかにもよるが、第4世代携帯がフルIP化を目指す以上電話が通じる=ネット可能な場所になる、そのエリアはAM波はともかく、デジタル化をにらむFMに劣るとは考えにくい

*8:回線も含む