ラジオの向こう側

フロムさんのブログで構成作家の話が出て*1構成作家の仕事やワンマンDJスタイル等の話にも展開している。


その中で理想型として、
出演者、構成作家、ディレクター、ミキサー、の体制が出されてた。
プロデューサーは?とも思うが、
現場には(たまにしか)顔を出さないものだから、外してあるのだろう。

で、(福岡における)現実の体制は、
出演者(2人が多い)、ディレクター、ミキサー、AD(2〜3人)の計5〜8人ぐらいか。
(番組や局によってはレポーターがついたり、
ニュースアナや天気担当部署、がアウトソーシング的に付加されるが、番組構成の本質には関わらないので今回は置いておく。)


構成作家がいない分ディレクターが全体を監督し、外部との交渉等をする必要があるが、手が回らないのでADの出番となるのだろう。
そして、
FM局では基本的には同じだが、
完全ワンマン体制(出演者がミキサー等兼務)プラス雑用ADというパターンもある。
(LoveFMはそれ専用の設備が開局時の目玉だったと記憶してる)
コミFでは出演者は一人、ディレクターがミキサーを兼任。ADが居ても一人の、2〜3人体勢になるのが一般的



フロムさんの所に書いた通り*2、福岡では各局とも台本無しが多いので、
ある程度フォーマットを決めたら、なりゆき任せで、出演者の力量が求められるシーンも多い。(キューシートはタイムキープ以外には役立たない)
(台本を書ける)舞台系の人材が福岡のラジオに進出してる例が多いのもこの辺の事情だろう。


此処で問題なのは出演者とディレクターの意見が対立した場合の対処だ。
ちゃんとした局なら、それこそプロデューサーの出番だし、局内でも聞いている人数が多いので、各パートの上司なり先輩なりの意見を聞くことが出来る。
しかし、
ダメな局では、プロデューサーは放置や事態の把握ができてなかったりする。
現場も縦横のつながりが希薄で、お互いの番組を知らないので、相談する相手にも事欠くと言った事態に陥り、
無駄に人材を消費しかねない。
が、
良くも悪くも(福岡レベルなら)局側的には替えはいくらでも居るので気にしていないのが現状か?
消費された個人の方は不幸だし、将来的に業界全体が劣化していく恐れを覚えるのは私だけか?