最低限の品質

FreeWaveの週末には地元アーティストの番組がいくつかある。
正直インディーズとメジャーの狭間クラスが多いのだが、
これが最初のうちは
「ファンと直接触れ合える公開スタジオでの生放送は良いですね〜」とか言ってても、
多少売れてきて東京参りなどが増えてくると途端に収録番組になる。
それ自体は悪くない。アーティストたるもの売れてナンボだから。


が、
問題なのはその収録のクオリティ。
なんかトークが非常に聞きにくいのだ。
声の定位性が無い。
おそらく無指向性マイク内蔵の録音機材を置いてその周りで喋っているのを録音したか、
普通のマイクを使ってはいるが、多人数に一本しか用意せず、メンバーの真ん中で空に向けてるのだろう。
そのソースに後からBGMや効果音を付加しているのだが、明らかにミスマッチになってる。
録音の基礎を知っていれば当たり前の事だ。
多少音量で調整などしても、ステレオ環境で放送するからには定位性の問題は避けられないのだから。


一度ならミスしたで通るが、複数の番組で複数回この現象を起こしている放送を聞いた。
はっきり言おう。
「君らはファンを馬鹿にしているのか?」
この手の番組はそのアーティストに興味が無ければスルーが基本だ。
逆に言えば熱心に聴いてくれているのはファンである。
そのファンに対してこの様な品質の低い番組を提供するとは。


後のせで効果音を入れている以上、事前に一回はディレクターが聞いているはずである。
アーティストの時間が取れないからこそ収録なのはわかるが、
相手がある程度品質には眼をつぶってでもそのアーティストの声を聞きたがるファンであることを良いことに、
ほとんど対策を施していない。
私が一度指摘した番組でも同じ事をやっているのを聞いた事がある。
アーティスト本人は当然聞けないのだが、自分達の番組がそんな状態で放送されている事を知っているのか?
また、局の上層部はコレをいつまで許すのだろう?と言うかそもそも聞いてないから知らないのか?


この様な放送はアーティストとそのファンに対する局側の裏切り行為だと思うのだが?