『まじしゃんず?あかでみい〈5〉雪原沸騰!?』

いくつかの偶然と思惑が重なった結果
スキーリゾートホテルに旅行にやって来た拓人ら4人は、
無人化したホテルで、雪娘や謎の3人組の襲撃を受ける事になり、
鈴穂は失語症と対人恐怖症のきっかけになった過去と向き合う事になる。


あらすじ的にはこんな感じ?
読者的には、「学園」に敵対する「連盟」の存在が明らかにされ、
少しシリアス風味が添加、
あとがきを見ると『まかでみ』シリーズは、
ストーリーの本編とお気楽路線の短編集に分化するのかな?

いろんな意味でカオスの化身たる「佐久間先輩」が居るからには、スチャラカはアリです。


プチメウスのかわいさと、巨大メイド○○の激闘にクラクラしますよ(笑)


以下少しネタバレ




問題は敵の先兵たる三人組
練度が絶対的に足りてませんが、本来の性能を発揮したら、対魔法では無敵に成りうる設定の拓人らですが、
超能力を持ち出す事で、(安易に上位神魔を量産せず)手頃な敵を演出なのは、
流石に手慣れた作者ならではですが、
三人組がPKのリーダーに、テレパシストとテレポーターって、
どんな『ザ?チルドレン』ですか?


その三種の組み合わせが、座りが良いのはわかるけどね。
しかも使い方が巧すぎて、椎名先生泣いちゃうぞ。
と言いたい所だが、
いくらなんでも、
「空間に作用する精神操作」は反則
「魔法的には無機物だろうと意識がある」はOK
でも、空間(と言うか世界)に対し催眠術ってのは強引過ぎて、
超人ロック』もびっくり?!ですよ(笑)


更に思わせぶりな敵キャラも出て来て混迷をみせる『まかでみ』の方向性は大丈夫か?