その話題ならこっちで引き取ろう

僕には初音ミクの魅力が多分分かってない - ブログというか倉庫
を受けての記事。
一信者的には
「わりゃ、わしの娘になにイチャモン付けてくれとんねん」
なんだが、それだと話が進まない(苦笑)


ちょっと悔しいが彼が引用している
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20071018/1192707995
に、ほぼ同意なんだよな。
やはり表題の「オタク」は「Geek」ではないかとは思うが。


現時点で初音ミクの「凄さ」を感じ取れるのは、その限界を(無意識にせよ)感じ取れる人間だけだ。
これは昔PCの普及期に「こんな事も出来る」に対し「この程度だけしか出来ない」と返された状況と似ている。
今までの経緯やその限界を知っているから、新技術に驚くことが出来るが、
一般人の理解度なんてのは恐ろしく低いのだ。
そこを間違えると、「何でわかってくれない」から「わからないほうがおかしい」になりがちだが、
「わからなくて当たり前」の前提でいかなければ、理解させる事は出来ない。


更に言えば、
初音ミクの歌では、一般の心を引くまでには至らない。
なぜなら、初音ミク*1キャラクターボイスシリーズの名前が示すとおり
キャラクターが先にありきなのだ。
クリプトン | バーチャルシンガー・ラインナップ | クリプトン
そして、そのキャラクターに選ばれたのが声優で、
ある程度キャラクター付けしたサンプリングをしている以上
そのキャラクターから大きく外れられない。
このキャラクターが一般人に受け入られるかどうか?
正直クリプトンはそこまで視野に入れてはキャラクターを作っていない、
オタク層を狙ったキャラクターなのは議論するまでも無い。


私は、VOCALOID 2エンジンで一般へのアピールを狙うなら*2
むしろ本命は「SWEET ANN」であろうと思っている*3
クリプトン | SWEET ANN / BOX(音楽ソフトウエア)


オタク的に喩えれば、
初音ミク局地戦用(試作)機なのだ、
たしかに優れたものではあるが、
汎用性に多少の難があるのはそう言う造りなのだから仕方ない。
それを認めたうえで、その限界を探っていくのが正しいミク使いのあり方だと思う。


実際問題、
現実の歌手も全てのジャンルをこなせるわけでなく、
得意とするジャンルがあり基本的にその範囲の中で歌っている。
ソフトの傾向は、メーカーの説明からアイドル/ダンス系のポップ音楽とわかっているから
その方向で進むのが正しいだろう、
ただ、アイドルどまりになるかどうかは正直わからない
この一ヶ月程のユーザー陣のスキルアップは限界越えを夢見させてくれるているから。


また、「とかちロイド」と噂されるCV02は担当者が、
ニコニコ動画での「くま歌」の影響を受けて、「こぶし」の搭載を目指している
当然、それ用の発声のサンプリングも収めてくるはずだ。
そうやって、次々に新技術やデータが集まっていき
将来のVOCALOID 3では、実際の歌手を打ち負かす歌唱力を持ちえるかもしれない
(ただし、それを恐れてサンプリングしてくれる人間が居なくなる可能性はある*4 )




なんかイマイチなんで後日フォロー記事書くかも
 

 

*1:とその後の2作品

*2:初代VOCALOIDシリーズと言う選択肢は、このエンジンの性能差の前ではフェードアウトせざるを得ない

*3:英語で作詞作曲をこなせるスキルを持つユーザーがどれほど居るかは別問題

*4:実際「初音ミク」の誕生秘話で歌手に断られ続けて発想の転換で声優に依頼した事が語られている