『時砂の王』読了


完全に「小川一水」の名前買いの一冊
昨日の一風堂にも言えるけど、
名前/ブランド買いだとハードル上がるね


二択なら面白いんだよ。それは間違い無い。


でも、『復活の地』や『第六大陸』に比べたら…
「気が付いたら泣いてた」「歓声をあげそうになった」
までは行かない。


多分『時間』がテーマなんで、シンクロ*1しにくいのはあるから、
ハンデは与えるべきなんだけどね。*2


「古典SFに対するオマージュなのかな?」
みたいなシーンや構成も読み手を選ぶかも。
早川でなくて、ソノラマ文庫*3から出てたら…


いろんな意味でブランドが影を落とす「もったいない」作品だと思う。


時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)



*1:感情移入

*2:でも、同じく実体験から離れた『老ヴォールの惑星』では問題を感じなかったし…

*3:もう無くなったけど