『七瀬ふたたび』を見終わって。


実は偶然初回を見た『七瀬ふたたび』にハマって、
今日の最終回まで全話見た。
こんなにドラマを積極的に見たのは十数年ぶり。
で、
終わっての感想


「いやー、ブログなどでお勧めしないで良かったー」



いや、マジな話。
これほどまでに「竜頭蛇尾」だとは思わなかったね。
http://hakaiya.web.infoseek.co.jp/での「踊る大捜査線THE MOVIE」の記事並に酷評が書けそうな
ダメなシナリオだったね。
設定と場面描写に凝るあまり、それらの繋がりや人物描写とかが適当になる、中二病全開な状態。
NHKのドラマ担当にも無能な人間は居るんだね。
関係者は腹を切って、原作の筒井康隆先生と旧作のドラマ制作陣に詫びるべきだね。


特に最終回は「なんだコレ?」なデキ映え。


藤子さんの「本能的に生命の危険を回避するために発動する」はずのタイムスリップ*1なのに、
銃で撃たれた後に発動して戻ってきても重傷のままってのは矛盾してない?*2


主人公達の指名手配と同時に捜査陣に提示される各能力*3を全く疑いもせずに信じる捜査陣。
日本の警察が上意下達の傾向が在るとは言え、今まで全く存在すら知らなかった能力を、通達だけで信じて恐怖を抱く町の巡査*4は、なんて素直な人なんだ(笑)


最終回で家を取り囲んだ警官隊なんてそりゃもう酷いモノだった。
取り囲むっていっても玄関と庭のある正面のみなんだけどね!
しかも、その警官隊の前に整列して摺り足っぽく前進して、一列縦隊のまま、突入を図るSAT隊にはもう呆れるしかない。
SATの突入時には、
(SATが登場する前に)手を挙げて降伏の合図をしながら出てきた念動力者の青年*5に、ビビリまくった巡査が発砲して致命傷を負わせた後なので、
その家で動けるのはテレパスの小学生*6一人!
いやー流石はSATウサギを追うライオンの群れより慎重です(笑)


今まで取り調べなどで何回も顔を合わせて口喧嘩もしてる間柄なのに、
射殺許可が出てるとの上からの情報を聞いた途端
銃を取り出して
「撃たなければコッチがやられるんです!」とか言っちゃう若い刑事も困ったチャンだ。


さらに言えば、役者が下手&手抜きな演技で萎える。
例の町の巡査は引っ越しのサカイのCMで有名な徳井 優さんみたいだが、あの人ってこの程度なの?
警官隊はそこらの芸能系の専門学校の生徒もビックリな大根っぷり。
エキストラって言っても限度があるだろうに。



最後の辺りでは主人公*7達の仲間が三つに分かれて行動してるんだけど、それらの位置関係が全く謎。
警官隊に囲まれた仲間*8を助けるために、撃たれた藤子を車で送らせて、いきなり森の中を駆け抜ける*9七瀬。
藤子を乗せた車が思惑と違った方向に行ったので、追いかける西尾*10の車に軟禁されてもみ合ううちに銃で撃たれていた恒介が、事故を起こさせて車から抜け出して森の中をさまよう。
そっちも心配になり、もう本人も視聴者もどこに向かって歩いているのかわからない七瀬が伏線無しで撃たれるが、
いったい誰が撃ったの?
警官隊からは見えないところに居るはずだし、杖を着かないと歩けない西尾が森の中で方向から先行していた七瀬に追いつけるのか?



なんかDVD発売するらしいけど、検証したら矛盾点やボロがゾロゾロ出てきそうなんだが・・・


 


 

*1:この設定の為に検証の度に二階から飛び降りたりしていた

*2:途中の回で居酒屋で刑事に実験して見せた時に既におかしかったけどね

*3:未知能力と作中では呼んでいる

*4:非公開の指名手配でも翌日には情報が末端までしっかり浸透してるのも・・・

*5:ヘンリー

*6:

*7:七瀬

*8:ヘンリーと朗

*9:これも見方によってはなんかの能力で加速しているようにも見える不思議な描写

*10:悪役の一人